こんにちは。マッキーです。
2024年1月1日。
「令和6年能登半島地震」のその日。
マッキーが所有する建物にも少しだけ被害を受けた。
初めて「地震保険」の申請と受取りを経験。
今回はその一連のお話です。
能登半島地震発生の日
2024年1月1日16時過ぎ
突然、手にしていたスマホ、けたたましく鳴り響く!
画面には「緊急地震速報」の文字
後に続くように近くの防災無線による大音量のアナウンス
「大地震です!!」
揺れはまもなくやってきた!
ゴーという地響きとともに、近くの電線が揺れている。
自宅の玄関前で妻としょうもない話をしていたマッキー。
ただことでない空気に異変を感じ、家に戻りテレビのスイッチを入れた!!
NHKの画面・・
「すぐに逃げて!!」
「津波がやってきます!」
アナウンサーの絶叫が響く!!
震源地は能登あたりで、マグニチュードは7を超えるという。
最大震度は7との情報。
大津波警報も発令されている。
生まれ故郷長岡の「中越地震」が頭をよぎり、甚大な被害になることを心配した。
そしてマッキー自身が心配に及んだのは・・
2023年に新潟県内に取得した2つのアパートの住人への被害。
2023年3月に取得したアパートがある新潟市では震度5を観測。
同アパートは海岸近くにあり、30cmの津波予想の情報!
また、同年10月に取得したもうひとつのアパートは長岡市にあり、同市では震度6が観測された。
街の被害状況や建物の被害状況確認
新潟県訪問 建物の状況確認ほか
2024年1月6日、土曜日の朝6時
余震がまだ発生しているなか、現地の状況が心配なので新潟県へと車を走らせる。
不動産関連で新潟県を訪れるときは、いつもなら半分ドライブ気分。
なので基本的に下道を行く。
しかしながら今回は緊急を要する。
1日で、新潟市及び長岡市、それぞれの物件の建物調査・周辺への聞き込み・管理会社へのヒアリングなどを完了させなければならない。
時間との戦いだ!
なので「首都圏中央連絡自動車道」の「白岡菖蒲IC」から高速に乗った。
①まずは新潟市アパートの建物調査など
車を走らせること4時間半。時刻は10:30頃。
最初の訪問地、新潟市のアパート近辺に到着。
アパート近くの大きなパチンコ屋さんに立ち寄った。
日常のごとくお客さんたちは、おのおの遊戯を楽しいでいる様子。
「街中も被害は少なさそうだし、思ったより大丈夫?」
こう思いながらトイレを借り、まずは心を落ち着かせた。
そして受付カウンターのお姉さんに歩み寄り
「この辺り、津波は大丈夫でしたか?」と質問。
「全然平気でしたよ!」
ホッと胸をなでおろした。
パチンコ屋を訪れた後、建物へ。
外周及び建物などをチェック!
とくに大きなひび割れなどは確認されず。
スマホにダウンロードした水平器のアプリで確認してみた。
傾きもなし!!
作業中、通行人が通りかかったので、もう1度同じ質問。
「この辺り、津波は大丈夫でしたか?」
やっぱり津波は来なかったとのこと。
建物及び周辺、地震及び津波による被害なし!!
こう判断した。
その後、このアパートの管理を依頼している新潟市内の不動産会社へ。
新年の挨拶を済ませ、世間話などをさせてもらった。
お昼ご飯を食べ終わるような時間。
新潟市を後にした。
②続いて長岡市アパートの建物調査など
途中、セブンイレブンに立ち寄り、軽めの昼食。
そして車を長岡に向けて走らせる。
長岡のアパートの管理会社は土曜日は15時までの営業時間。
なので、建物のチェックより先に管理会社を目指す。
14:30頃、管理会社に到着。
新年の挨拶と世間話をさせてもらう。
また、ホッ!!と胸をなでおろし、建物チェックへ。
外周および建物全体を確認すると、被害はほとんどないと思われる。
新潟でも使った水平器アプリで傾きも確認。傾きもなし。
しかしながら、建物の基礎の部分(下のコンクリートの部分)に、数か所ひび割れを確認した。
念のため、特に気になる場所だけ写真に収めておいた。
2024年1月6日に行うべきことをすべて終え、この日は実家に泊らせてもらった。
写真確認 長岡アパートのひび割れは地震により生じたものか?
新潟から埼玉に戻り、長岡アパートのひび割れについて検証してみる。
このひび割れは「地震により生じたもの」か?
「地震により生じたもの」であれば、地震保険の支払対象となる。
ここで「地震保険」支払要件を見てみよう!
地震保険の支払要件
マッキーの「地震保険」は「損保ジャパン」を通して加入しているが、「地震保険」の支払要件はどの会社も同じだ。
「地震保険」の支払要件について、損保ジャパンのホームページに次の通りある。
Q.地震保険はどのように支払われますか?
A.地震保険は、損害の程度に応じて一定の割合で支払われます。
地震保険は、通常の火災保険とは異なり、実際の損害額を保険金としてお支払いするものではありません。
損害の程度の認定は「地震保険損害認定基準」に従って行い、地震保険期間の初日に応じて以下のとおりです。
損保ジャパンホームページ
マッキーの所有するアパートは「収益物件」なので「家財」の補償はつけていない。
「損害の程度」の「建物」の欄をみると
「軸組・基礎・屋根・外壁等の損害額が・・・」とある。
地震保険の支払対象は建物の主要構造部分への損害のみということ。
基礎のコンクリートのひび割れは・・・
はいOK!
それでは「一部損」の欄を見ると・・・
「軸組・基礎・屋根・外壁等の損害額が建物の時価額の3%以上20%・・」とある。
損害額が建物の時価の3%以上なら地震保険金もらえる!!
ということね。
大事なのでまとめるよ!
主要構造部分の損害額が建物の時価の3%以上で地震保険は支払われる!!
写真による検証
建物の基礎のコンクリートのひび割れ。
地震により生じたもので、損害額が建物の時価の3%以上なら地震保険がもらえるかも!!
写真のチェックをしてみた。
次の写真は2024年1月6日のものだ。
東側の壁にすこ~しだけのひび。
南側は・・
それなりのひび割れはある。
西側は
2024年1月6日時点で、数か所のひび割れがあることは確認できた。
ただ、地震によるひび割れかどうかは、この時点では分からない。
そこで少し前に撮影した写真を探した。
2023年、このアパートを買う前にスマホで何枚か撮影していることは確か。
なんとか比較できそうな写真がこれだった。
2023年5月2日、物件購入検討時に撮影した写真だ。
拡大して、何度もコンクリートの基礎部分を確認した。
その結果、前年の5月時点では、そこまでひび割れがないと判断!
知り合いの工務店の方や建築士の資格をもつ管理会社の方は「建物の強度そのものに問題はない」「修理も必要ないんじゃないか!」とのことだった。
が・・・
「地震保険」の申請・被害調査・受取り
「3%以上の損害」
どんなものか検証のため、地震保険の申請を行った。
損保ジャパンへ地震保険の申請
申請は2024年1月10日に行った。
損保ジャパンのホームページを訪れた。
トップに「令和6年能登半島地震により・・・・・・お見舞い申し上げます」があったのでそこをクリックしたら、
専用の受付コーナーがあった。
LINE受付とインターネット受付がある。
インターネット受付で行った。
記入事項は簡単なものだった。
証券番号や名前等のほか
「2024年1月1日16:00過ぎ頃に発生した地震により建物の基礎に数か所ひび割れが生じた。なお屋根については積雪により被害状況が把握できていない。」
程度のことを入力しただけだ。
すぐにメールで「受付しました。後日担当者から連絡します」と返信があった。
保険会社の鑑定人による建物調査
1月13日の土曜日、建物被害を確認するという鑑定人の方から電話連絡があった。
「アパートの被害状況の確認をしたいので立ち会ってください」とのこと。
埼玉からの立会いは大変なので、アパートの管理会社に依頼した。
鑑定人の方と管理会社の担当者と直接連絡をしてもらい、被害調査の日は1月22日の15時頃に決まったとのこと。
そして1月22日の当日。
16:30頃、再び鑑定人の方から電話があった。
「今回は『一部損』と認められるので地震保険金額1500万円の5%、75万円をお支払いします!」
地震保険金の入金
鑑定人の方からの連絡を受けること数日後
2024年1月26日、連絡通り損保ジャパンから75万円の入金があった。
保険会社に被災報告したのが1月10日。
そこからわずか2週間ちょっとでの入金だ。
「地震保険」のスピーディーな支払いは、予想をはるかに上回るものだった。
マッキーは2022年、自宅が雹(ヒョウ)の被害を受け、その時の体験を記事「突然の『ひょう』による建物・自動車被害!入っていて良かった火災保険・自動車車両保険」で報告している。
この時の被災の日は2022年6月3日。
保険金の入金が同年の8月12日だ。
2ケ月以上の時間を要した。
なぜ地震保険の入金はこんなに早い!?
どうやら地震保険金は「見舞金」の意味合いが強いらしい。
とりあえずお金を早めにもらえれば、それでアパート等を借りたり、壊れた家屋の後始末などができる。
だから通常の「火災保険」と違って、地震保険は実損(修繕工事の金額等)ではなく鑑定人の鑑定評価により支払金額が確定する。
鑑定人が被災状況を見て「被害は時価の18%」判断。
すると上の表に照らせば「一部損」となる。
これが「21%」なら「小半損」だ。
「一部損」の保険金支払金額は地震保険金の補償金額の5%
これが「小半損」と認定されれば30%だ。
マッキーがこのアパートに掛けた火災保険の補償金額は3000万円。
地震保険の補償金額は保険会社により30%から50%に設定される。
マッキーの加入した損保ジャパンは50%に設定されていた。
地震保険の補償は「1500万円」
今回は「一部損」に認定されたので「1500万円」の5%で「75万円」が入金された。
これが「小半損」なら・・・
「1500万円」の30%で「450万円!!」
なんど375万円もの差が!!!
もともと、マッキーはもらえなくて元々と思っていたので悔しさはない!!
でも20%前後を思われる被害で18%と判断されたら・・・
損害の比率が数%違うだけで、支払金額が大きく異なる可能性があるのが「地震保険」
そして、この損害の認定根拠は決して明かされることがないらしい・・・・
いかがでしたか?
地震保険金請求の体験談。
マッキーもこんなにあっさり認定されるとはビックリです!!
今回は大きな地震が発生していることは明らか。
被害が小さいものはイチイチ細かく見ない!
ということがあったのかも分かりません。
みんなも、地震により建物の主要構造部分に被害を確認したら、とりあえず地震保険金の請求してみたらいいと思います。
追伸・・・鑑定人からの電話は16:30頃もらったので、調査は1時間くらい行ったと思っていたが、後日管理会社に聞いたら電話で「立会いは不要です。これから始めます」の連絡後、5分程で「ひび割れ確認しました。『一部損』になります」の電話で終わったみたい。〘管理会社へ立会謝礼で×万円支払ったがあげすぎ?(笑)〙