こんにちは。別に金持ちではないマッキーです。
今回は書籍『金持ち父さん 貧乏父さん』について、書評としてまとめたいと思います。
本の中の「中流以下の人間はお金のために働く 金持ちは自分のためにお金を働かせる」ということを学んだので紹介します。
著者 ロバート・キヨサキさんについて
書籍『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者 ロバート・キヨサキさんはアメリカの起業家、投資家でありお金に関する教育者でもあります。
次のようにバイタリティあふれる人生を送っている人です。
- 大学卒業後海兵隊に入隊
- パイロットとしてベトナム戦争に参戦
- サラリーマンとして色々な会社に勤務、営業成績トップクラスに
- 様々な会社を起業、成功も失敗も経験
- 土地、株、その他様々な投資にも成功
- 金銭的自由(大金持ち)を得て47歳にて引退
経済的に自由になったから引退したということで、自分の気に入った様々な活動は現在も行っているそうです。
「中流以下の人間はお金のために働く」
本書の中でよく出ている言葉が「金持ちはお金のために働かない 自分のためにお金を働かせる」です。
これと対比されるものとして「中流以下の人間はお金のために働く」と述べています。
ここでいう「金持ち」とは年収が数千万円程度の人は含まれません。
なのでマッキーも含めて(別に数千万円も収入はありませんが・・)日本で働くほとんどの人は、ロバートさんの言う「中流」になると思います。
日本などでも「将来安定した生活を送るために、一生懸命勉強していい大学に入って、いい会社に就職する」ということが一番の道だと、そのように子供に伝える親が多いことでしょう。
当の本人もそう信じて疑っていないと思います。
ロバートさんはこの考え方を否定しています。
ロバートさんは「学校はお金のために働く方法を学ぶところ」と言っています。
医者になりたければ医学部に行き、シェフになりたければ料理学校に行く。
それらはすべて「お金のために働く方法を学んでいる」ということなのです。
「お金のために働いている」限り、いくら収入が多くてもいつもお金に困っていて、「金持ちにはなれない」ということをおっしゃっているのだとマッキーは解釈しています。
「お金のために働く人」のやらかすパターン
ワタシも含めて「お金のために働く人」がやらかしそうになるパターンを見てみましょう。
次のようになります。
- 給料が安いと他の会社に移ることを考える
- 他の会社に移っても対して給料が変わらないから他の業界に転職を考える
- 転職しても給料に満足せず雇われている限り満足な収入が得られないと起業を考える
- 起業してもうまくいかず雇われ人に戻る
- そんなことを繰り返しているうちに月日が流れる
- そしてあきらめる
ワタシもそうですが「お金のために働く人」たちの大部分の人が、今の収入に不満を抱(かか)えているのではないでしょうか?
自分は会社に相当貢献している。なのに収入が低くて不満だ。不満だから転職や独立を考える。
そしてそのうちの何人かは実際に転職や独立を実行します。
心機一転、環境が変わったらお金に関して満足できるかと思いきや、また、新しい環境でも同じような不満が生じ、お金に困るという環境に変化はありません。
なぜ、このような不満は消えないのでしょうか?
それはこれらの人たちは「従業員」あるいは「事業主」の立場として、自らが「お金のため」に働いているからだというのです。
「金持ちはお金のために働かない」
それでは「お金持ち」の人たちは、どういう行動をしているのでしょうか。
それは「お金持ちは自分のためにお金を働かせる」のだそうです。
「頭」を使ってお金を産み出しているというのですね。
本書では「金持ちはお金のために働かない」ということを本書で出てくる「金持ち父さん」から教わった「第一の教え」として伝えています。
そしてその「金持ち父さん」から教えとして次の5つ、全部で6つの教えを説いています。
- 第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ
- 第三の教え 自分のビジネスを持つ
- 第四の教え 会社を作って節税する
- 第五の教え 金持ちは金を作り出す
- 第六の教え お金のためではなく学ぶために働く
詳しい内容は本書に委ねますが、お金に仕事をさせることによってお金を作り出しているというのです。
労働だけがお金を得る方法ではない
学生時代、1万円を欲しいときは引っ越しなどの現場系アルバイトに行きました。
日給が8千円くらい残業2時間くらい、10時間くらいの重労働で1万円を手にしたものです。
ところで株式市場、100株で40万円前後の株に投資、5分後に41万円になったから売却したら1万円もうかった・・。
よくある話です。
↑20代から30代前半までのバイク便時代の写真です。
一生懸命「お金のために」働いて1日2万円くらいの売上を上げていました。(経費を差し引いたら1日1万円くらいの手取り)
税理士となった今では労働だけでなく、投資なども行っています。
さてワタシは一応、自己所有の一軒家に住んでいます。
自己所有といえども、この家は固定資産税などの税金、外壁・設備などの維持管理に関する費用、保険料など、マキタ家の財布からお金を分捕(ぶんど)っていきます。
マキタ家にすれば、この居住用の家屋はマキタ家からお金を奪っていきます
そういう意味でロバートさんはこのようなものを「負債」と定義しています。
某市在住のAさんは、いろいろシュミレーションした後、全額借入金によりアパート2棟を建築しました。
人に貸すことにより、毎年数百万の収入を得ています。
借入金返済、税金、維持管理費、保険料その他の経費を差し引いても、100万円以上が毎年フトコロに入っています。
元手は0円で、自分のフトコロのお金は使っていません。
このアパート2棟はAさんが何もしなくても、勝手にAさんの財布にお金を運んできます。
借入金などは他人である入居者が勝手に返済してくれています。
このアパートはAさんにとって、お金をフトコロに運んでくれるということで、ロバートさんはこのようなものを「資産」と定義しています。
いったい誰のために働いているの?
年収1千万円超のサラリーマンといえば日本では1割もいないと言われているので、一つの憧れではないでしょうか?
その方が1千万円超の年収を得ることによって、だれが喜んでいるのでしょうか?
当の本人は1千万円プレイヤーということで、多少の喜びと誇りもあるでしょう。
家族もこんな高収入の人の家族で良かったと喜んでいるでしょう。
もっと喜んでいる人が他にいるかも知れませんね。
会社がその人に1千万円の報酬を支払うということは、会社にとってそれだけの価値があるからです。
その人が頑張れば頑張るほど、会社はその何十倍、何百倍と利益をとれるから、その人に報酬を支払うのです。
会社はその人の時間や能力を搾取(さくしゅ)して、会社の利益を上げている訳です。
雇っている会社はもちろん、政府や地方公共団体、社会保険に関する組織などが一番喜んでいるかも知れませんね。
年収1千万円超えあたりの人のお金の行方は、ざっくりですが国や地方公共団体への税金が約3割、社会保険関係が約1割で残りの6割くらいが手取りでしょうか。
そしてこれ以上頑張れば頑張るほど、政府や地方公共団体が半分超を搾取するという、なんともうやりきれない状態となります。
年貢納め(マッキー作画) 昔は「社会保険庁」
その人が頑張れば頑張るほど、政府や地方公共団体、社会保険関係の組織がその人の報酬を搾取しています。
そして、会社、政府、地方公共団体などが搾取した後の残りカスを頑張った本人が受取っているとロバートさんは伝えています。
これに対してロバートさんは、どうするべきかと仰(おっしゃ)っているのでしょうか。
ここの辺りについて、本書「第一の教え」から「第六の教え」のなかで述べています。
良かったら手にとって読んでみて下さい。
「お金を働かせる」という大切さ
日本ではお金の話をするということがタブーであるという風潮が強いと思います。
そもそも「お金のこと」については、学校ではほとんど教えていません。
でも、薄々気づいている人も多いのではないでしょうか。
「頑張る」=「収入が増える」という算式があてはまらないということを。
お金の教育も受けたことがない、そして、お金の話もタブーということになれば、日本人はお金に関する知識をどこで取得するのでしょうか。
ロバートさんは本書で、一番大切なものは「ファイナンシャル・リテラシー」をもつことだと伝えています。
「お金」に関する知識を習得することや、その知識を実践すること、そして失敗したり、成功したり経験を得ることが大切であると仰っております。
この本に書かれていることが、すべてベストだ!!
ということにはならないと思いますが、ロバートさんのお金に対する考え方は、非常に参考になると思います。
この本が出版された当初は、社会通念と対立することが多く、不遜だと大批判されたようです。
なのに出版から20年以上経った今でも、世界100を超える国にて翻訳され、日本でも300万部超、世界で累計3000万部近く読まれているのはナゼでしょうか。
それは、お金に関する本質をついているからだとマッキーは思います。
こちらの本を読むことに時間を費やすということは、その時間は後に一生の宝物になると思いますよ。